それは、厚生労働省が昨年4月施行の高齢者を対象とした虐待調査高齢者虐待防止法に基づく初の調査で、家族・親族による虐待が1万2575件に上るとの結果である。
そして、その8割以上は同居の家族内で、被害者の約6割は介護が必要な認知症の高齢者で、在宅介護の難しさが家族を追いつめ、虐待に発展していく実態が浮かんだとしている。
昨今この様に、痛々しいやらうっとうしいやらの身につまされる事件が余りにも多いが、この認知症課題に限らず、高齢者の加齢による諸々の障害から、何らかの介護を必要とする人は更に多くおり、この種の話は氷山の一角に過ぎないであろう。
私の友人のご両親は共に80歳後半となり、お父さんは半身不随で、お母さんが中程度の痴呆症である。友人とそのお姉さんが交代で変わりながら見守りの介護をしているが、傍から見ていて、その気配りと忍耐の姿勢に頭が下がります。
核家族及び利己主義的な社会で、これ等の生活をただ立派だと感じているだけではこの難題の解決にならないが、弱者いじめの循環の現状を、今出来る介護保険の適用強化で断ち切りたいものである。